『人間関係シリーズ』第4回
他から目標を与えられて、それを達成することで、仕事にやりがいが生まれるということも、ないこともないですが、いちばん大事なのは、仕事あるいは毎日の中で自分なりにゴールだけが存在すると、やっぱりいくら励んでみても、達成感は得られません。
仕事みたいに分かりやすい目標だったら、例えば、営業とかだったら達成度というのは分かりやすいですよね。でも、「自分の人生の達成感」とか、「自分の人生の生きがいって何?」と言うときに、自分が見えていない、自分なりの達成目標が見えていない、自分が何をしたいか、というのがあまり見えていないときに、周りからゴールを与えられる生き方をしていると、ますます分からなくなってきてしまう。
自分の中に、おぼろげでいいけれど、これこれはやっておきたいな、これは楽しいだろうな、ということを持っているといい。長期のもの(例えば、家庭像とか社内の地位など)と、短期のもの(一年後、二年後の可能な目標など)があると余計にいいですよね。そういうことは、自分の生き方を楽にしてくれます。そうじゃないと生きるのがつらい。
それをどうやって見るかというと、過去を振り返って過去の自分と何が違っていて、こう違ってきたから、自分はこういう方向に動きつつあるんだな、と。じゃあ、未来には、どこに目標を置いて行こうか、と分かってくる。そういう過去と未来、現在を行きつ戻りつしながら自分でイメージを確定していく、という作業が大事。
それが「生きがい、やりがい」につながる。そして、その先の「充実感」「達成感」「満足感」にもつながっていき、「人生を楽しく」していくんですね。
院長 高橋龍太郎著書「人生にはしなくてもいいことがいっぱいある」より抜粋
高橋院長のひと言
自分の「未来」は「過去」の中にあります。「過去」をしっかりふりかえることが「未来」につながるのです。
タカハシクリニック 院長 高橋龍太郎