院長ブログ

TEL:03-5703-1321

2022.02.22更新

      h    h

ちょっと大げさだけど「やることなすことうまくいくように見える、心の持ち方」というのも、「人が好きである」ということがベースになっていたりするんです。

その人がいるだけで、10人でも20人でもいるグループが明るくなるという人のこと。そんな「華がある」人いるでしょう、そういう人。

疲れ切っていても、その人がいるおかげで長丁場が持つ、とか。それは、その人が「人を好きである」ということによって、人が発するエネルギーを集めて直してくれているんです。

人間は、群れる存在です。それこそ孤立して生きていく存在では全然ないわけだから、群れを良くしようというエネルギー   人の前向きの意欲と置きかえてもいいですが   は必ず伝わるわけ。会社であれ、友達関係の中であれ、そういう「陽」的なエネルギーは伝わりやすいんです。

でも、その場合、いつでもなんでもうまくいくとは限らないわけです。それでもやることなすことうまくいっているように見えてしまうのは、なぜなんでしょう。

そこが「華」がある人の秘密なんです。華のある人にとっては、ひとつの失敗は次の成功へのステップでしかないから、全然くじけることがない。華がある人は人が好きである以上に自分が好きなんです。

周りがどうあっても、自分が好きなら、どんな逆境にあってもへこたれずにすみます。

人が失敗したときには、誰でも落ち込むものですが、華がある人は落ち込まない。そんなときに落ち込まないで笑っていたら、その人はどう見られますか。こんなつらいときに笑っているなんて、とますます輝いて見えるでしょう。華は、逆境にあってさらに輝きを増すのです。それが華の秘密。あなたもそう心がけたら、新しい華になっていくのです。

 

院長 高橋龍太郎著書 『人生にはしなくてもいいことがいっぱいある』より抜粋

h

 

高橋院長のひと言

M-1グランプリで優勝した錦鯉の人気の秘密は、あの冒頭の挨拶「こんにちはーーーー!」の圧倒的な明るさです。

以前は、ついみんながしたがるようなポーカーフェイスで笑いをとることをめざしていたそうですが、先輩から「バカなんだからもっとバカを出せよ。」って言われて、何がバカかって考えたら、「大の大人が大きな声で挨拶してるのはバカかな。」と考えて、大声の「こんにちはーーーー!」に至ったとか。

とにかくあの破天荒な明るさには、誰もが笑うしかないです。

明るさはすべてを救うのです。

(TBSラジオ『山里亮太の不毛な議論』から一部を引用させて頂きました。)

 

    h     h

 

タカハシクリニック 院長 高橋龍太郎

 

投稿者: 医療法人社団こころの会 タカハシクリニック

2022.02.03更新

酒、炭酸飲料、甘いもので、交感神経をゆるませる

         h       j 

適度な飲酒は効果的です。もちろん、アルコール依存症の人でなければ、ですよ。

ビール、ワイン、日本酒などの醸造酒は、アルコール度数が低いので、飲みやすく、食事とともに楽しむことができますね。1日グラス1、2杯なら、健康にもよいとされています。

ウイスキー、ジン、ウォッカといった蒸留酒は、アルコール度数が高いので、飲みすぎに注意してください。お酒に強い人であっても、連日飲み続けていると、肝臓その他の内臓器官に負担がかかります。

お酒が苦手な人は、ノンアルコールの炭酸飲料をぐびっと一気飲みすると、とても効果があります。

神経が興奮しているときに炭酸の刺激が加わると、消化器系の働きが活発になる影響で、副交感神経が優位になります。それに伴い、交感神経はゆるんでだらっとしてきますので、緊張が消えてなくなるのです。

チョコレート、キャンディ、アイスクリームなど、甘いものを口にするのも胃から吸収された糖分が脳に行き、栄養になって、新たなエネルギーが生まれます。そして、筋肉系に集中していた血流が消化器系に流れ出します。すると交感神経もゆるんでリラックスし、ふわっと力が抜けて気持ちはものすごく楽になります。

 

高橋院長著書『仕事も人間関係も「いっぱいいっぱい」にならない方法』より、交感神経をゆるませるアドバイスをお送り致します。

 

      b    k

投稿者: 医療法人社団こころの会 タカハシクリニック

2022.01.22更新

  a      a

 

たとえば、ストリートパフォーマンス。

今の若い人たちは、ラップのようなストリート系の音楽というのが、黒人がアメリカで差別を受けつつ、ああいう音楽を生み出した、ということを真面目に受け止めているわけではないんです。現象というか風俗として受けとめているだけなんです。

それが流行しているから、それがカッコいいから、ということで風体まで真似してやっているけれど、それは表面をなでるだけだから、自分の血となり肉となり、というのとは全然違う。それをいくら楽しんでも、その先どうしたって限界があるし、次の流行が来たら、サッサとそっちへ乗り換えるということでしょ。別に流行を追いかけるのは悪いとは思わないけれど、それがすべてだったら、虚しくてしょうがない。それは人に操られているだけですからね。むしろ、自分で自分の好きなものを作って、仲間たちをグループで集めてつくっていったほうが楽しいし、ずっと長続きしますよね。

 

楽しみというのは、本当にいろんなものがあるわけ。

例えば、ゲームや園芸や料理やなんでもいいけれど、ひとり遊びができる。そうじゃない人は、仲間がつくれる。それでもない人は、自分で物語がつくれる。これは、ひとり遊びができるとやや重なるけれど、物語がつくれるというのは、幻想の世界、虚構の世界を作り上げることができること。それはもう、いろんな喜び方があるわけだから。自分がどのタイプなのかを自分である程度見極めて、楽しんでいったら良いと思う。

このうちどれかができれば、生きている上での楽しさが倍増することでしょう。

 

院長 高橋龍太郎著書『人生にはしなくてもいいことがいっぱいある』より抜粋

 

h 

 

高橋院長のひと言

一人遊びは、究極のエンターテイメントです。

今はもう誰も使わなくなった「ネクラ」という言葉がありましたけど、群れずに一人で、本やゲームやネットで遊べる世界は無限です。

 

b      g

 

タカハシクリニック 院長 高橋龍太郎

投稿者: 医療法人社団こころの会 タカハシクリニック

2022.01.11更新

  t     b

 

能力主義みたいな会社だったら、必ずありえますね。

人間が生きるというのは仕事だけじゃないということを、こんなときに一番試されるのです。仕事関係で、少なくとも社内のその領域の仕事については、年上であっても部下ということは、何ら恥じることもないし、むしろそういうことについてもっと淡々とビジネスをこなせるくらいでないと。

ひとつの会社という、そんな些細な、あえて些細といいますけど、そんな小さな世界のことにとらわれていると、例えば地域でもあるいは家族関係でも、自分自身が見えなくなって、自分の存在そのものが何かものすごくつまらなく思えてしまう。会社という特殊な狭い領域で年下が上司であろうと、そんなものは普通に応対していればいいんです。それで、自分の好きな領域のなかで、オンリーワンを目指せば、それで充分な気がします。

ただ、年下で上司になった場合、年上の部下は、その立場に慣れていないだろうから、プライドを失わせるようなことはしてはいけません。いつもその人がオンリーワンの領域、家族での父としての立場とか、趣味の話など聞いたりしてあげて、そのプライドをくすぐってあげるのは大事なことです。

会社の人間関係 は、これからますます複雑になるでしょう。女性の上司や年下の上司は当たり前、正社員やパート、日本人と外国人、さまざまな人間関係が錯綜します。そんななかで、コミュニケーションを円滑にするには、どんな相手にたいしても敬いの念を忘れないこと。特に年上の人が相手の場合は、尊敬語までは必要ないかもしれませんが、丁寧語を使うことが敬いの表現になるでしょう。

相手を敬う気持ちはコミュニケーションの基本です。

 

院長 高橋龍太郎「人生にはいらない人間関係がいっぱいある」より抜粋

 

 b

 

高橋院長のひと言

仕事の立場をこえて、相手を人間としてリスペクトする気持ちを忘れなければ、大きなトラブルを避けられるはずです。

 

a   t

 

タカハシクリニック 院長 高橋龍太郎

 

投稿者: 医療法人社団こころの会 タカハシクリニック

2022.01.05更新

「バカヤロー」「酒が飲みたーい!」思いきり叫んでみる

 

                              k                 c

「筋肉弛緩法」というのがあります。これは筋肉をこわばらせたあと弛緩する方法でいろいろな手順があるのですが、今すぐ飲みたいアルコール依存症の患者さんには秒速勝負ですから、一気にできる方法じゃないと間に合いません。そんなとき急いでやるものとして、次のようなものがあります。

 

たとえば、肩にギュッと力を入れ、腕を天に向かって高く掲げて、そのあと一気に脱力します。

こうして緊張と弛緩の両方を体に経験させ、シャキーンとした後でゆるむ、という感覚を味わってみてください。副交感神経の働きを高められます。

アルコール依存症の人が飲みたくなった時の簡便な対策で、一種の逆療法です。

具体的に言うと、「酒が飲みた〜い!」と大声で叫ぶ。遠慮なく大声が出せるよう、河原などで叫ぶといいでしょう。3回ほど叫ぶと、気持ちがすっきりとするとともに、こわばっていた筋肉がふっとゆるみます。すると、「酒が飲みた〜い!だけど俺は酒なんか飲まないぞ〜!」と思えるようになっていくのです。

 

頭の中にあるイライラの素も、声に出して吐き出してしまいましょう。

「課長の馬鹿野郎〜!」

「会社なんかつぶれてしまえ〜!」

思いきりネガティブなことを叫んでいいのです。我慢は無用。ただし、自宅や会社などでは人目もあるので、たとえば車の中で、運転しながら叫ぶといいですね。

叫び続けているうちに、

「俺、なんでこんなに必死になっているのだろう」

「ま、いいか。なんとなく気持ちがすっきりしたし、明日もまた会社に行ってやろう」

と、現実を受け入れて、対応できるようになっている自分に気づくはずです。

 

                   k            t

 

高橋院長著書『仕事も人間関係も「いっぱいいっぱい」にならない方法』より、筋肉弛緩法のアドバイスをお送り致します。

 

投稿者: 医療法人社団こころの会 タカハシクリニック

2021.12.21更新

     p    p

 

現代人は交感神経がオンになりやすく、オフになりにくいという傾向がある。切り替えがうまくいかなくなった自律神経は、間違って交感神経にスイッチを入れてしまうことがあります。

ひどいときには過呼吸やパニック障害という、発作を起こすこともあります。

過呼吸というのは、強いストレスや不安を感じたとき、呼吸がひどく浅く忙しくなって、体内が過酸素状態となり、手足が硬直したり、失神してしまったりする症状です。

人気アイドルのコンサート会場でファンの女性が興奮のあまり次々と失神するという騒ぎが起きますが、あれなどは過呼吸発作の典型的な症状です。

若い女性は自律神経のコントロールが弱く、そのため過呼吸を生じやすいと考えられてきましたが、近年は、過呼吸やパニック障害で精神科を受診する男性が増え続けています。 そうした患者さんの10人に3人は男性なのです。

社会的に未熟なまま就職した新入社員が、上司にちょっと叱責されただけで過呼吸発作やパニック発作を起こし、病院にかつぎ込まれるというケースも増えています。

パニック発作の症状は、人によってさまざまです。

たとえば、夜一人で部屋にいるときに、なぜだか急に不安になって過呼吸発作を起こし、「自分はこのまま死んでしまうのではないか」と強い恐怖心にかられ、自分で救急車を呼ぶということを繰り返している大学生男子もいます。

高速道路を運転しているときに、いきなり発作に襲われ、それ以来怖くて高速道路を走れなくなってしまったというサラリーマンもいます。

病院で精神安定剤を注射されると発作はおさまるのですが、家に戻ると、また胸が締めつけられるように苦しくなり、ひどいときには1日3度も救急車のお世話になったという人もいます。

 

いつも仕事が不安で、自信がなく、すぐにパニクってしまう人。逆に不安を過剰に防御して強がりすぎて周囲に八つ当たりしてしまう人の場合も、その心のメカニズムは、過呼吸発作やパニック障害の人の場合と同様です。

要するに、自律神経のコントロール力が弱く、副交感神経のスイッチを入れるべきときに、誤って交感神経にスイッチを入れてしまうから、より緊張が高まり、「いっぱいいっぱい」になってしまうのです。

 

院長 高橋龍太郎著書『仕事も人間関係も「いっぱいいっぱい」にならない方法』より抜粋

 

h 

 

高橋院長のひと言 

いつも「いっぱいいっぱい」の人には腹式呼吸がおすすめです。腹式呼吸は深呼吸と違って、鼻から息を吸うときにお腹をふくらまして、口から息を吐くときにお腹がへこむ呼吸法です。腹式呼吸をゆっくりと5回くらい繰り返すと、安定剤1錠を飲んだくらいの落ち着きが得られますよ。

 

 f       f 

 

 タカハシクリニック 院長 高橋龍太郎

投稿者: 医療法人社団こころの会 タカハシクリニック

2021.12.09更新

  k     k

緊張して汗をかく、言葉がつっかえる、顔が真っ赤になる、ということをものすごく恥じて、外来に来る人が最近は多いんです。日本人が話しベタなのは、トレーニングを受けていないせいだから、今人前でしゃべれないからといって、誰も評価を下げないんだよ、と説明してあげることにしています。

もともと日本という社会は村社会でしたから、村の長老たちが話し合って、みんな決めてきた。だから多くの人たちは沈黙は金としてしゃべらないことを美徳にしてきたんですね。

海外では、人前で意見も言えない人は駄目だと、評価が下がります。でも、日本の中では、むしろ「初々しくて可愛い」とか「緊張していて汗だくで大変」とか。「アイツは人間的にはきっと、ウソをつかない、良いヤツなんだな」という評価になる。日本人にはほとんど「話し上手」はいないと思えば、気が楽になりますよね。だから心配しないで、二度三度失敗してくればいいんです。

そうすると人間って不思議なもので、同じ失敗は体が反応しなくなる。二回目からは顔も赤くなくなる。三回目には、つっかえなくなる。手に汗をかかなくなる。どんどんその反応に慣れてきて、人前でおしゃべりするようになる。

じつは、僕がそうだったんです。僕は、二、三年いると次のところに引っ越しして、という子ども時代を過ごした。昔も結構いじめはあったから、いじめられて。本ばかり読んでいるような子だったんです。中学に行っても、授業中に当てられると顔が真っ赤になっちゃって、人前でしゃべるのはすごくイヤだった。高校生の間もそう。大学行って学生運動やっているうちに治りました。三千人の前で演説ぶっていれば治るよ、そりゃ。赤くなっているどころじゃないから。それはもう、「習うより慣れろ」で、いつのまにか話せるようになりました。

「そうじゃなくて、どうしてもうまくしゃべりたい」のならば、短期的には「話し方教室」に行くのもいいでしょう。ノウハウを身につけたら、誰でも緊張しないで話せるようになる。その程度の話。人生の一大事と思うほどのことではない。

 

院長 高橋龍太郎著書 「人生にはしなくてもいいことがいっぱいある」より抜粋

 

h 

 

高橋院長のひと言

日本では、人前で緊張するのはネガティブな印象に直結しません。

むしろ、そう思って余計に緊張することが、緊張を悪化させます。

誰でも始まりは緊張するもの。少しずつほぐしていけばいいんですよ。

h        I

 

タカハシクリニック 院長 高橋龍太郎

投稿者: 医療法人社団こころの会 タカハシクリニック

2021.11.24更新

   o            s

 

最近は、LINE、フェイスブックなど、SNSでのつきあいが広がったおかげで、いつも誰かとつながっていられます。ところがそれが、自分を苦しめてはいませんか。

ネットからの情報は、視野狭窄的なところがある上に刺激が強いものが多く、どうしても依存的なところが出てきます。極端な言い方で、それを「デジタル麻薬」という言葉で置き換える人もいるくらいです。

特にその極端な形がオンラインゲームで、はまったりすれば、昼間はボーッとして、夕方になるとようやく元気を取り戻し、夜になると頭が冴えわたる。その冴えた頭で深夜遅くまでゲームに没頭することになる。

下は中学生から、働きざかりのビジネスマン、あるいはクリエイターの人たち。私の知っている患者さんは、うつで休職中で、休んでいるのにいつまでも改善の兆しがないので一日の行動表をつけてもらったら、夜11時過ぎから明け方3時頃までオンラインゲームに没頭していました。これでは症状がよくなるはずもありません。

人間は昼間は起きて働いて夜は眠って休むというリズムで生きてきました。だから、仕事中毒(ワーカホリック)、買い物依存、ギャンブル依存、ゲーム依存などと言っても、昼間の仕事や買い物、ギャンブルだけなら、それなりに限度があったのです。

けれど、今の時代はネットで仕事も買い物もギャンブルもゲームもむしろ真夜中に行われます。そして、そこは他人の監視の目のない自由の天地です。そこでは、依存症は全生活を破壊するくらいの勢いで押し寄せてくるのです。

LINEの既読スルーを非難されないため、着信音を目一杯にあげて夜中に何度も目を醒まして寝不足に、とうとう不登校になってしまう高校生もいます。

昼間の感情をもう一度冷静になって見つめ直すのが、夜の働きです。そのためには睡眠は重要な要素なのですが、その睡眠が着信音によってコマ切れにされてしまうとなれば、心も体も文字通り、コマ切れにされてしまうのです。

ネットで「いっぱいいっぱい」になってしまっている悲劇についても考えてみたいと思います。

 

院長 高橋龍太郎著書『仕事も人間関係も「いっぱいいっぱい」にならない方法』より抜粋

 

b

 

高橋院長のひと言

ネット社会で生き抜くには、夜の睡眠がとても大事。

睡眠を削って、ネット社会に過剰適応しようとすると、むしろ疲労感が増すばかり。かえってネット社会不適応をおこしてしまいます。

 

 h          r

 

タカハシクリニック 院長 高橋龍太郎

投稿者: 医療法人社団こころの会 タカハシクリニック

2021.11.18更新

「適応障害」とは、学校や会社、家庭などの身の回りの生活の中で生じる日常的なストレスにうまく適応することができず、心身のバランスが崩れて、さまざまな症状が現れ、社会生活に支障をきたしてしまう症状のことを言います。

特定の状況や環境が自分にとって耐えがたいと感じ強いストレスとなって、精神・身体症状や行動面に現れます。

 

 

   ts

 

 

環境が大きく変化した時には、誰でも起こり得る身近なものです。

長い間ストレスのかかる状況下で、我慢し続けているうちに重症化してしまい、ストレスのかからない休日などの環境でも楽しむことのできないうつ病などを引き起こす可能性もあります。

ストレスの感じ方、捉え方は人それぞれで大きく異なります。そのため、周りからすれば環境の変化が些細に映ったとしても、本人にとっては強いストレスとなり、適応障害を発症してしまうことがあります。

 

 

 適応障害の診断基準(アメリカ精神医学会DSMー5より) 

t

 

 

 まず、原因となっている心理社会的ストレスを軽減することが第一です。ストレスの環境下から離れることができる場合、なるべく離してあげましょう。場合によっては、しばらく休養し、心身ともに回復できるように、環境を整えることも必要です。

日頃からストレスを溜めないような生活を意識して、適度な休養、気分転換を心がけましょう。

投稿者: 医療法人社団こころの会 タカハシクリニック

2021.11.10更新

   I          I

精神科の外来で、「自分は内気で人前でしゃべれなくて、いつもネクラと言われるけど、ネクラを変えてネアカに変わりたい」という人がたくさんいます。

ネクラというのは人とうまく対応できない、とか、なんだかんだいろんなことを言うかもしれないけど、基本的には「一人でいられる」ということです。「群れないで済む」ということ。こういうみんな群れたがる日本の中にあって、「一人でどっしりいられる」というのは、むしろ、存在価値が高い。

「ネクラを変えたい」という人はすごく多いんです。でも、「ネクラ」というのは、「明るく見えているのに本当は根っこに暗いところがあるでしょう」という言い方なんであって、「根暗」は本当に暗いのとは違うわけ。

「ネアカ」というのは「すごく寂しそうにしていたり、つらそうに見えるけど、本当は根っこは明るいんでしょ」ということなの。それが「ネアカ、ネクラ」という流行語になった途端、カタカナ語になったからかもしれないけれど「すべてが明るい、すべてが暗い」というふうに二分化されてしまった。「根っから暗い」という意味になってしまった。

自分のイメージというのも、ある程度付き合いがあると、何となく固定されて、ちょっと変えたいと思う時もありますよね。自分のイメージを変えたい。それはそうだね。でも、イメージを変えるということの前に、自分の「軸」を定める必要がある。

例えば、ネクラの人が「ひとりでどっしりといられる」というのも、軸。

そういう人のほうが軸を定めるというときは、周りと一緒にフラフラしている人よりは、はるかに軸を決めやすい。軸を決めてからは、イメージを変えるのは、自分が「人格を遊ぶ」ということだから、別に大きな問題はない。

問題は軸ですよ。軸が変わっていない、自分がこういうものだというのがしっかりしていたら、逆にイメージはいくらでも変えることもできるし、変えることを楽しむこともできる。「変える」といっても、それはある種の遊び心だからね。

例えば、洋服を変える、髪型を変える、カラオケで今まで歌えなかった歌をひそかに一ヶ月秘密練習をして歌えるようになる、とか。イメージを変えるというのは、そういうレベルのこと。

それくらいの簡単なレベルのイメージにいつもこだわって、自分の持っている性格そのものを何か無用なものとして考えること自体がちょっと違っていると思えてきませんか。

 

院長 高橋龍太郎著書「人生にはしなくてもいいことがいっぱいある」より抜粋

 

 h

 

高橋院長のひと言

「一人でいられるようになること」これができるようになれば、他人との関係でビクビクしなくてすむようになります。

すると不思議な位、他人との関係もよくなってきます。

 

     I        m

 

タカハシクリニック 院長 高橋龍太郎

 

投稿者: 医療法人社団こころの会 タカハシクリニック

前へ 前へ
夜間再診WEB予約
夜間再診WEB予約
PageTop