院長ブログ

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2025.06.24更新

人間が生きていく上で、固有のリズムがあるでしょう。日中は交感神経が優位で、夕暮れ時から副交感神経が優位になる。夜になると眠くなるというのも、ホルモンなどに支配されて、副交感神経が優位になっていくから、自然に眠くなるんです。「体内時計」と言ってもいいです。

人間の体に固有のリズムがあるように、人間が生きていく上では節目がある。一日の中でも節目がある。ここが山だな、ここがハナ丸というような節目。ハナ丸というときにやっぱり頑張る必要がある。

体のリズムがあるように、生き方にもリズムがある。そのリズムを外さないように生きるのが、楽しく生きる、充実して有意義に生きていける上で必要なこと。

自分の人生を楽しく送れない人というのは、どこかポイントがずれてしまっている。妙に全部の局面で力が入っていて、そのうち疲れてしまって、肝心な「その時」になったときには、力尽きてしまっていて、力が出し切れてない、とか。

一日のリズムの中でも同じ。しかもそのポイントは人によって微妙に違う。

自分でポイントをうまく見つけて、その時に思いきり頑張るという、そういうメリハリみたいなことがいちばん大切なことです。

そのタイミングというのは自分で分かると思います。

人生って、最初の挑戦はたくさん失敗していい。そして、どこかで勝てばいい。でも、どこでも平均的な力しか出さず、負け続けると、現実的には力が足りなくなってしまう。こんなやり方をしていると、いつまでたってもしっくりいかないような気持ちが残る、ということはあります。それは一日の中でも同じ。

「朝型の人」は、午前の開始時間に頑張って力を入れてやって、午後になったらもう流したほうがいい。「午前中に寝起きが悪い人」は、午前中は新聞読んでデレーっとして、その代わり、後半みんなが帰り支度をしている頃に集中してやる。そういう固有のリズムが、人生の中でもある。

いつまでもまんべんなく力を入れるものだから、結果的に、六掛けか七掛けしか力を発揮できなくて、一〇の力を入れないとその試験が通らないのに、いつでも六、七が五年間続いてしまう、という人がいる。自分本来の力からしたら通れるし、兄弟はみんな通っているのに自分だけ何年も通らなくて、引きこもりになってしまう、という人もたくさんいるんです。

こういう人は、そういう「潮目」みたいなことのとらえ方というのが、なかなかできないのだと思います。

自分の力と、力の配分への自覚。それは試験に対する対処の仕方も同じ。満点取る必要なんてないわけ。人生で満点なんて取れないわけだから。どうやって六割を取って、取ったらどこまで休めるかということを、ある程度自分で感じながら調節する。ここがポイントです。

 

 

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院長 高橋龍太郎著書 『人生にはしなくてもいいことがいっぱいある』より抜粋

 

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投稿者: 医療法人社団こころの会 タカハシクリニック

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