院長ブログ

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2022.04.15更新

パソコンを使う人ほどランチタイムに10〜15分の昼寝を

 

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 年齢を重ねるにつれ、もっと眠っていたいのに眠れない、目が覚めてしまうということが起こるようになります。

 それは、老化現象のひとつで、脳がきちんと睡眠リズムを刻むことができなくなるからなんですよね。

 けれども、心配には及びません。年をとれば誰でもそうなるものですし、体が必要としているだけの睡眠はきちんととれているはずです。年をとると日中の活動量が減り、睡眠をそれほど必要としなくなるからです。また、夜の睡眠時間が短くても、昼寝で補っていることが多いのです。

 

 若い人たちも、「最近、睡眠不足だな」と感じるときには、ランチタイムに10〜15分、昼寝をするといいですね。頭がすっきりして、午後の仕事が捗ります。

 特にパソコンなどIT機器を使って仕事をしている人は、画面のブルーライトが脳の覚醒系に作用し、脳が過剰に興奮しているため、睡眠の質が悪くなっていると思われますので、仕事の合間をみて、オフィスで昼寝するといいですね。

 眠らなくても、目を閉じてじっとしているだけで、だいぶ休まります。心に余裕が生まれ、限られた時間の中でも、多くのことをこなせるようになるはずです。

 

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高橋院長著書『仕事も人間関係も「いっぱいいっぱい」にならない方法』より、昼寝タイムのアドバイスをお送り致します。

 

投稿者: 医療法人社団こころの会 タカハシクリニック

2022.03.31更新

遺伝子に刻まれた生体リズムを感じてみよう

 

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「早寝早起き」や規則正しい生活」の大事さはよく言われることですが、わかっちゃいるけどなかなかね・・・・というのが、たいていの人の本音では・・・・。

 夜更かしをし、朝は出勤時刻ギリギリまで寝ていて、朝食もとらずにあたふたと出勤するよりも、1時間早く起き、ゆったりとバランスのよい朝食、そして新聞を読んでから出勤すれば、脳にも栄養が行き渡り、駅まで歩く間に、脳はみるみる活性化します。

 通勤ラッシュの時間帯を回避するために、思いきって早めに家を出るのもよいでしょう。1日の始まりからドタバタすることを避け、会社に着いてからゆっくりと新聞を読む、というのもいいと思います。

 

「早寝早起き」がいかに大切なことか、もう少し説明を加えましょう。

 深夜12時〜2時は、体の中で成長ホルモンの分泌が最もさかんになるゴールデンタイム。このとき、日中の仕事や活動によって傷ついた遺伝子や細胞の修復が行われます。また、体に溜まった疲労物質(乳酸)が分解され、疲労が回復するのです。

 疲れが溜まっているなとか、どうも不調なので修復が必要だなと感じるときこそ、早寝早起きを意識してみてください。

 

夜型の生活は体への負担が大きく、同じ仕事をしても夜は昼間の2倍疲れる、と言われています。「日中に活動し、夜は休む」というのが、私たち人間の遺伝子に刻まれた本来の生体リズムなのでしょう。

 

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高橋院長著書『仕事も人間関係も「いっぱいいっぱい」にならない方法』より、生体リズムのアドバイスをお送り致します。 

 

投稿者: 医療法人社団こころの会 タカハシクリニック

2022.03.12更新

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お金があれば、モノがあれば楽しいわけじゃない、というのは分かっている。でも、いったい何がほんとうに自分を幸せにしてくれるのか、それが分からない。そう思うかもしれませせん。でも、楽しくするにはささいなことで充分なんです。

小さなことに喜べる力というのは誰にでもあるのに、なかなか気づかなかったりします。そういうのに気づくようになる第一歩というのは、ひとり遊びができるかどうか。こればっかりは習慣というしかないところがあります。

子供の頃、男の子は野原に出て行って、トンボやバッタを捕まえて、飽きることがない。自然と会話することで、楽しんでいる。女の子は、たいてい人形でひとり遊びをするでしょう。お人形さんで自分の家族を対象化して、いろんなお話を作ったりする。そういうお話を作る能力は大人になるにつれ、いつのまにか「子どもの能力」としておとしめられてしまうんですね。

「そんな空想のお話なんて現実の役に立たないから、捨ててしまいなさい。そうじゃないと大人じゃないわよ」と言われているうちに、みんなそういう「ひとり遊び力」を失っていってしまうわけ。

でも、小さなことにも喜びを見出せる人というのはそういう能力を失わない。失わないまま、非現実的なのも、本とか映画とか、アートとか音楽とか、そういうものを自分の中で手元に置いておけるように変わっていくわけ。

ひとり遊びができて、退屈しない能力というのは、小さい頃のお人形遊びや、トンボ取りなどで鍛えられるとすると、だから子どもの頃に、そういう能力を鍛えれば鍛えるほど、その人の潜在的な力になる。

子どもは、一人遊びをすることで脳の細胞がネットワークを爆発的に広げているのですが、一方で、現実は脳の発達に追いついていかないとも言えます。そのため、その差が潜在的な能力として大人になっていくわけで、大人になって、それをうまく引き摺り出してやるというのが、人生を楽しくする大いなる秘訣なのではないでしょうか。

 

院長 高橋龍太郎著書『人生にはしなくてもいいことがいっぱいある』より抜粋

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高橋院長のひと言

一人遊びというと現代では、ゲームやネットのYouTube、SNSを上げる人が多いでしょう。それも「ほどほど」なら十分一人遊びになります。ただし、現代の一人遊びでは、かなり受身で過剰に脳を刺激するものが多いので「とことん」のめりこむと、依存症になってしまうおそれがあります。そこは充分注意しましょう。

私としては、ディスプレーの小さい画面に熱中する一人遊びよりも、物をつかったり、自然のなかで楽しめるような一人遊びをよりおすすめしたい気持ちです。

 

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タカハシクリニック 院長 高橋龍太郎

投稿者: 医療法人社団こころの会 タカハシクリニック

2022.02.22更新

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ちょっと大げさだけど「やることなすことうまくいくように見える、心の持ち方」というのも、「人が好きである」ということがベースになっていたりするんです。

その人がいるだけで、10人でも20人でもいるグループが明るくなるという人のこと。そんな「華がある」人いるでしょう、そういう人。

疲れ切っていても、その人がいるおかげで長丁場が持つ、とか。それは、その人が「人を好きである」ということによって、人が発するエネルギーを集めて直してくれているんです。

人間は、群れる存在です。それこそ孤立して生きていく存在では全然ないわけだから、群れを良くしようというエネルギー   人の前向きの意欲と置きかえてもいいですが   は必ず伝わるわけ。会社であれ、友達関係の中であれ、そういう「陽」的なエネルギーは伝わりやすいんです。

でも、その場合、いつでもなんでもうまくいくとは限らないわけです。それでもやることなすことうまくいっているように見えてしまうのは、なぜなんでしょう。

そこが「華」がある人の秘密なんです。華のある人にとっては、ひとつの失敗は次の成功へのステップでしかないから、全然くじけることがない。華がある人は人が好きである以上に自分が好きなんです。

周りがどうあっても、自分が好きなら、どんな逆境にあってもへこたれずにすみます。

人が失敗したときには、誰でも落ち込むものですが、華がある人は落ち込まない。そんなときに落ち込まないで笑っていたら、その人はどう見られますか。こんなつらいときに笑っているなんて、とますます輝いて見えるでしょう。華は、逆境にあってさらに輝きを増すのです。それが華の秘密。あなたもそう心がけたら、新しい華になっていくのです。

 

院長 高橋龍太郎著書 『人生にはしなくてもいいことがいっぱいある』より抜粋

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高橋院長のひと言

M-1グランプリで優勝した錦鯉の人気の秘密は、あの冒頭の挨拶「こんにちはーーーー!」の圧倒的な明るさです。

以前は、ついみんながしたがるようなポーカーフェイスで笑いをとることをめざしていたそうですが、先輩から「バカなんだからもっとバカを出せよ。」って言われて、何がバカかって考えたら、「大の大人が大きな声で挨拶してるのはバカかな。」と考えて、大声の「こんにちはーーーー!」に至ったとか。

とにかくあの破天荒な明るさには、誰もが笑うしかないです。

明るさはすべてを救うのです。

(TBSラジオ『山里亮太の不毛な議論』から一部を引用させて頂きました。)

 

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タカハシクリニック 院長 高橋龍太郎

 

投稿者: 医療法人社団こころの会 タカハシクリニック

2022.02.03更新

酒、炭酸飲料、甘いもので、交感神経をゆるませる

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適度な飲酒は効果的です。もちろん、アルコール依存症の人でなければ、ですよ。

ビール、ワイン、日本酒などの醸造酒は、アルコール度数が低いので、飲みやすく、食事とともに楽しむことができますね。1日グラス1、2杯なら、健康にもよいとされています。

ウイスキー、ジン、ウォッカといった蒸留酒は、アルコール度数が高いので、飲みすぎに注意してください。お酒に強い人であっても、連日飲み続けていると、肝臓その他の内臓器官に負担がかかります。

お酒が苦手な人は、ノンアルコールの炭酸飲料をぐびっと一気飲みすると、とても効果があります。

神経が興奮しているときに炭酸の刺激が加わると、消化器系の働きが活発になる影響で、副交感神経が優位になります。それに伴い、交感神経はゆるんでだらっとしてきますので、緊張が消えてなくなるのです。

チョコレート、キャンディ、アイスクリームなど、甘いものを口にするのも胃から吸収された糖分が脳に行き、栄養になって、新たなエネルギーが生まれます。そして、筋肉系に集中していた血流が消化器系に流れ出します。すると交感神経もゆるんでリラックスし、ふわっと力が抜けて気持ちはものすごく楽になります。

 

高橋院長著書『仕事も人間関係も「いっぱいいっぱい」にならない方法』より、交感神経をゆるませるアドバイスをお送り致します。

 

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投稿者: 医療法人社団こころの会 タカハシクリニック

2022.01.22更新

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たとえば、ストリートパフォーマンス。

今の若い人たちは、ラップのようなストリート系の音楽というのが、黒人がアメリカで差別を受けつつ、ああいう音楽を生み出した、ということを真面目に受け止めているわけではないんです。現象というか風俗として受けとめているだけなんです。

それが流行しているから、それがカッコいいから、ということで風体まで真似してやっているけれど、それは表面をなでるだけだから、自分の血となり肉となり、というのとは全然違う。それをいくら楽しんでも、その先どうしたって限界があるし、次の流行が来たら、サッサとそっちへ乗り換えるということでしょ。別に流行を追いかけるのは悪いとは思わないけれど、それがすべてだったら、虚しくてしょうがない。それは人に操られているだけですからね。むしろ、自分で自分の好きなものを作って、仲間たちをグループで集めてつくっていったほうが楽しいし、ずっと長続きしますよね。

 

楽しみというのは、本当にいろんなものがあるわけ。

例えば、ゲームや園芸や料理やなんでもいいけれど、ひとり遊びができる。そうじゃない人は、仲間がつくれる。それでもない人は、自分で物語がつくれる。これは、ひとり遊びができるとやや重なるけれど、物語がつくれるというのは、幻想の世界、虚構の世界を作り上げることができること。それはもう、いろんな喜び方があるわけだから。自分がどのタイプなのかを自分である程度見極めて、楽しんでいったら良いと思う。

このうちどれかができれば、生きている上での楽しさが倍増することでしょう。

 

院長 高橋龍太郎著書『人生にはしなくてもいいことがいっぱいある』より抜粋

 

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高橋院長のひと言

一人遊びは、究極のエンターテイメントです。

今はもう誰も使わなくなった「ネクラ」という言葉がありましたけど、群れずに一人で、本やゲームやネットで遊べる世界は無限です。

 

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タカハシクリニック 院長 高橋龍太郎

投稿者: 医療法人社団こころの会 タカハシクリニック

2022.01.11更新

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能力主義みたいな会社だったら、必ずありえますね。

人間が生きるというのは仕事だけじゃないということを、こんなときに一番試されるのです。仕事関係で、少なくとも社内のその領域の仕事については、年上であっても部下ということは、何ら恥じることもないし、むしろそういうことについてもっと淡々とビジネスをこなせるくらいでないと。

ひとつの会社という、そんな些細な、あえて些細といいますけど、そんな小さな世界のことにとらわれていると、例えば地域でもあるいは家族関係でも、自分自身が見えなくなって、自分の存在そのものが何かものすごくつまらなく思えてしまう。会社という特殊な狭い領域で年下が上司であろうと、そんなものは普通に応対していればいいんです。それで、自分の好きな領域のなかで、オンリーワンを目指せば、それで充分な気がします。

ただ、年下で上司になった場合、年上の部下は、その立場に慣れていないだろうから、プライドを失わせるようなことはしてはいけません。いつもその人がオンリーワンの領域、家族での父としての立場とか、趣味の話など聞いたりしてあげて、そのプライドをくすぐってあげるのは大事なことです。

会社の人間関係 は、これからますます複雑になるでしょう。女性の上司や年下の上司は当たり前、正社員やパート、日本人と外国人、さまざまな人間関係が錯綜します。そんななかで、コミュニケーションを円滑にするには、どんな相手にたいしても敬いの念を忘れないこと。特に年上の人が相手の場合は、尊敬語までは必要ないかもしれませんが、丁寧語を使うことが敬いの表現になるでしょう。

相手を敬う気持ちはコミュニケーションの基本です。

 

院長 高橋龍太郎「人生にはいらない人間関係がいっぱいある」より抜粋

 

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高橋院長のひと言

仕事の立場をこえて、相手を人間としてリスペクトする気持ちを忘れなければ、大きなトラブルを避けられるはずです。

 

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タカハシクリニック 院長 高橋龍太郎

 

投稿者: 医療法人社団こころの会 タカハシクリニック

2022.01.05更新

「バカヤロー」「酒が飲みたーい!」思いきり叫んでみる

 

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「筋肉弛緩法」というのがあります。これは筋肉をこわばらせたあと弛緩する方法でいろいろな手順があるのですが、今すぐ飲みたいアルコール依存症の患者さんには秒速勝負ですから、一気にできる方法じゃないと間に合いません。そんなとき急いでやるものとして、次のようなものがあります。

 

たとえば、肩にギュッと力を入れ、腕を天に向かって高く掲げて、そのあと一気に脱力します。

こうして緊張と弛緩の両方を体に経験させ、シャキーンとした後でゆるむ、という感覚を味わってみてください。副交感神経の働きを高められます。

アルコール依存症の人が飲みたくなった時の簡便な対策で、一種の逆療法です。

具体的に言うと、「酒が飲みた〜い!」と大声で叫ぶ。遠慮なく大声が出せるよう、河原などで叫ぶといいでしょう。3回ほど叫ぶと、気持ちがすっきりとするとともに、こわばっていた筋肉がふっとゆるみます。すると、「酒が飲みた〜い!だけど俺は酒なんか飲まないぞ〜!」と思えるようになっていくのです。

 

頭の中にあるイライラの素も、声に出して吐き出してしまいましょう。

「課長の馬鹿野郎〜!」

「会社なんかつぶれてしまえ〜!」

思いきりネガティブなことを叫んでいいのです。我慢は無用。ただし、自宅や会社などでは人目もあるので、たとえば車の中で、運転しながら叫ぶといいですね。

叫び続けているうちに、

「俺、なんでこんなに必死になっているのだろう」

「ま、いいか。なんとなく気持ちがすっきりしたし、明日もまた会社に行ってやろう」

と、現実を受け入れて、対応できるようになっている自分に気づくはずです。

 

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高橋院長著書『仕事も人間関係も「いっぱいいっぱい」にならない方法』より、筋肉弛緩法のアドバイスをお送り致します。

 

投稿者: 医療法人社団こころの会 タカハシクリニック

2021.12.21更新

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現代人は交感神経がオンになりやすく、オフになりにくいという傾向がある。切り替えがうまくいかなくなった自律神経は、間違って交感神経にスイッチを入れてしまうことがあります。

ひどいときには過呼吸やパニック障害という、発作を起こすこともあります。

過呼吸というのは、強いストレスや不安を感じたとき、呼吸がひどく浅く忙しくなって、体内が過酸素状態となり、手足が硬直したり、失神してしまったりする症状です。

人気アイドルのコンサート会場でファンの女性が興奮のあまり次々と失神するという騒ぎが起きますが、あれなどは過呼吸発作の典型的な症状です。

若い女性は自律神経のコントロールが弱く、そのため過呼吸を生じやすいと考えられてきましたが、近年は、過呼吸やパニック障害で精神科を受診する男性が増え続けています。 そうした患者さんの10人に3人は男性なのです。

社会的に未熟なまま就職した新入社員が、上司にちょっと叱責されただけで過呼吸発作やパニック発作を起こし、病院にかつぎ込まれるというケースも増えています。

パニック発作の症状は、人によってさまざまです。

たとえば、夜一人で部屋にいるときに、なぜだか急に不安になって過呼吸発作を起こし、「自分はこのまま死んでしまうのではないか」と強い恐怖心にかられ、自分で救急車を呼ぶということを繰り返している大学生男子もいます。

高速道路を運転しているときに、いきなり発作に襲われ、それ以来怖くて高速道路を走れなくなってしまったというサラリーマンもいます。

病院で精神安定剤を注射されると発作はおさまるのですが、家に戻ると、また胸が締めつけられるように苦しくなり、ひどいときには1日3度も救急車のお世話になったという人もいます。

 

いつも仕事が不安で、自信がなく、すぐにパニクってしまう人。逆に不安を過剰に防御して強がりすぎて周囲に八つ当たりしてしまう人の場合も、その心のメカニズムは、過呼吸発作やパニック障害の人の場合と同様です。

要するに、自律神経のコントロール力が弱く、副交感神経のスイッチを入れるべきときに、誤って交感神経にスイッチを入れてしまうから、より緊張が高まり、「いっぱいいっぱい」になってしまうのです。

 

院長 高橋龍太郎著書『仕事も人間関係も「いっぱいいっぱい」にならない方法』より抜粋

 

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高橋院長のひと言 

いつも「いっぱいいっぱい」の人には腹式呼吸がおすすめです。腹式呼吸は深呼吸と違って、鼻から息を吸うときにお腹をふくらまして、口から息を吐くときにお腹がへこむ呼吸法です。腹式呼吸をゆっくりと5回くらい繰り返すと、安定剤1錠を飲んだくらいの落ち着きが得られますよ。

 

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 タカハシクリニック 院長 高橋龍太郎

投稿者: 医療法人社団こころの会 タカハシクリニック

2021.12.09更新

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緊張して汗をかく、言葉がつっかえる、顔が真っ赤になる、ということをものすごく恥じて、外来に来る人が最近は多いんです。日本人が話しベタなのは、トレーニングを受けていないせいだから、今人前でしゃべれないからといって、誰も評価を下げないんだよ、と説明してあげることにしています。

もともと日本という社会は村社会でしたから、村の長老たちが話し合って、みんな決めてきた。だから多くの人たちは沈黙は金としてしゃべらないことを美徳にしてきたんですね。

海外では、人前で意見も言えない人は駄目だと、評価が下がります。でも、日本の中では、むしろ「初々しくて可愛い」とか「緊張していて汗だくで大変」とか。「アイツは人間的にはきっと、ウソをつかない、良いヤツなんだな」という評価になる。日本人にはほとんど「話し上手」はいないと思えば、気が楽になりますよね。だから心配しないで、二度三度失敗してくればいいんです。

そうすると人間って不思議なもので、同じ失敗は体が反応しなくなる。二回目からは顔も赤くなくなる。三回目には、つっかえなくなる。手に汗をかかなくなる。どんどんその反応に慣れてきて、人前でおしゃべりするようになる。

じつは、僕がそうだったんです。僕は、二、三年いると次のところに引っ越しして、という子ども時代を過ごした。昔も結構いじめはあったから、いじめられて。本ばかり読んでいるような子だったんです。中学に行っても、授業中に当てられると顔が真っ赤になっちゃって、人前でしゃべるのはすごくイヤだった。高校生の間もそう。大学行って学生運動やっているうちに治りました。三千人の前で演説ぶっていれば治るよ、そりゃ。赤くなっているどころじゃないから。それはもう、「習うより慣れろ」で、いつのまにか話せるようになりました。

「そうじゃなくて、どうしてもうまくしゃべりたい」のならば、短期的には「話し方教室」に行くのもいいでしょう。ノウハウを身につけたら、誰でも緊張しないで話せるようになる。その程度の話。人生の一大事と思うほどのことではない。

 

院長 高橋龍太郎著書 「人生にはしなくてもいいことがいっぱいある」より抜粋

 

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高橋院長のひと言

日本では、人前で緊張するのはネガティブな印象に直結しません。

むしろ、そう思って余計に緊張することが、緊張を悪化させます。

誰でも始まりは緊張するもの。少しずつほぐしていけばいいんですよ。

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タカハシクリニック 院長 高橋龍太郎

投稿者: 医療法人社団こころの会 タカハシクリニック

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