院長ブログ

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2022.04.20更新

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LINEやSNS中毒に限らず、現代社会にはさまざまな「依存症」でいっぱいいっぱいの人もいます。

買い物依存症、恋愛依存症、セックス依存症、ギャンブル依存症、薬物依存症、アルコール依存症、タバコ依存症、ネット依存症、と数限りなく症例はあるのです。

依存症というものには、大きく分けて「物質」「行為」「関係」の3種類あります。

薬物、アルコール、タバコの場合は、物質的依存症。

ギャンブル、インターネット、セックス、買い物の場合は、行為的依存症。

共依存、恋愛の場合は、関係的依存症。

 

タバコはアルコールより抜けるのがむずかしいと言われています。直接的な害があまりはっきりしないし、タバコによって得られる覚醒はほんの少しのものなので、あまり罪悪感がないからです。でも、脳が喫煙の快感を覚えてしまうと、なかなかこの気持ちよさを手放そうとしません。何度も禁煙にチャレンジしては挫折するということを繰り返している人が多いのは、そのためです。

 ただ、喫煙は体の細胞にダメージを与え、ガンなどの病気のリスクを高めますが、脳に与えるダメージは少ないのです。

 

いっぽう、アルコールは脳細胞や神経系を破壊し、脳の萎縮をもたらします。

適度な飲酒ならば、さして問題はないのですが、次第に摂取量が増えていくと、脳も体も著しく健康を害します。

そもそも、なぜアルコール依存症になるかといえば、アルコール摂取により脳の側坐核からドーパミンが噴き出すという神経回路が出来上がってしまうからです。

アルコール依存症というのは、酒そのものよりもむしろ、脳のドーパミンに翻弄されているような状態です。

繰り返しアルコールを飲んでいると、そのうちアルコールを飲むことで他の人には感じられないような刺激が出てきて、「飲むとドーパミンが噴き出す。飲まないとドーパミンが出ないので、アルコールを渇望する」という脳になってしまうのです。

いくら酒好きの人でも四六時中飲んでいるわけにはいきません。体がまいってしまいますし、社会生活のも支障をきたしますしね。

でも飲まずにいると、「飲みたいなあ」と欲求がどんどん高まります。そこで酒を口にすると、一気に飢餓感が満たされ、爆発的な喜びがもたらされます。この神経回路ができあがってしまうと、ほんの少量の酒を飲んだだけでドーパミンが噴出します。

 

それは酒に酔って気持ちいいというレベルとはまったくべつものの、体がうち震えるような快感でものすごく心地よいのです。これが完全な中毒症状です。そういう状態にまでなってしまったときは、すでに肝機能など大切な機能が低下して、体は相当傷めつけられています。

にもかかわらず、体がうち震えるほどの気持ちよさを味わってしまった脳は、どれほど体に悪くても飲みたがります。そして、我を忘れて飲み続けてしまう。つまり、脳が体を裏切っているわけ。

人間の脳はそういう複雑怪奇な仕組みになっているんですよね。

本来、ここまでの渇望は普通に生きている分には必要ないはずです。それでも脳を喜ばせるために、どんどん人間の文明は進化したとも言える。脳とはそのくらいきゃ代な存在で、その陶酔感を求めて、「もっともっと」と人間の文明はここまできたのだとも言えますけれどね。 

 

院長 高橋龍太郎著書『仕事も人間関係も「いっぱいいっぱい」にならない方法』より抜粋

 

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高橋院長のひと言

ゲームの依存症も、側坐核からドーパミンが噴き出すという構造は同じです。

結局、人間の文明は、脳を喜ばせることで発達してきたともいえるのですが、このままではどこまでも「とことん」進んでしまい、ひとりひとりの人間もそして文明全体も滅んでしまう危険があります。例えば、戦争がそれです。

もうそろそろ「とことん」ではなく「ほどほど」の喜びに本当の楽しみを見い出す転回点がきているように思います。

文明全体のブレーキまでは、もう少し時間がかかるかもしれませんが、ひとりひとり人間として私たちは「ほどほど」の喜びに回帰する時期なのではと考えます。

そして依存症の治療もまさにこの「ほどほど」に自分をおくことが最終目標なのです。

 

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タカハシクリニック 院長 高橋龍太郎

投稿者: 医療法人社団こころの会 タカハシクリニック

2022.04.15更新

パソコンを使う人ほどランチタイムに10〜15分の昼寝を

 

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 年齢を重ねるにつれ、もっと眠っていたいのに眠れない、目が覚めてしまうということが起こるようになります。

 それは、老化現象のひとつで、脳がきちんと睡眠リズムを刻むことができなくなるからなんですよね。

 けれども、心配には及びません。年をとれば誰でもそうなるものですし、体が必要としているだけの睡眠はきちんととれているはずです。年をとると日中の活動量が減り、睡眠をそれほど必要としなくなるからです。また、夜の睡眠時間が短くても、昼寝で補っていることが多いのです。

 

 若い人たちも、「最近、睡眠不足だな」と感じるときには、ランチタイムに10〜15分、昼寝をするといいですね。頭がすっきりして、午後の仕事が捗ります。

 特にパソコンなどIT機器を使って仕事をしている人は、画面のブルーライトが脳の覚醒系に作用し、脳が過剰に興奮しているため、睡眠の質が悪くなっていると思われますので、仕事の合間をみて、オフィスで昼寝するといいですね。

 眠らなくても、目を閉じてじっとしているだけで、だいぶ休まります。心に余裕が生まれ、限られた時間の中でも、多くのことをこなせるようになるはずです。

 

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高橋院長著書『仕事も人間関係も「いっぱいいっぱい」にならない方法』より、昼寝タイムのアドバイスをお送り致します。

 

投稿者: 医療法人社団こころの会 タカハシクリニック

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