院長ブログ

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2025.08.05更新

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終戦直後の焼け野原で、物がない時代。それこそ娯楽なんて数えるほどしかなかったような時代に、「つまらない」なんて、誰も言うこともなかったように思います。

そう考えると、今我々が持っている「つまらなさ」というのは、現代の「豊かさ」と決して無縁ではないように思うのです。

楽しいことを求める時の「楽しい」というのは、何かが地にあって、その平坦なところから、くっきり浮かび上がったものが初めて「楽しい」となるんですね。他の時代、他の人と比較してみて、どれをどう取り上げても今は楽しいはずなのに、地が全部同じモノであれば、楽しくなんかありません。

私たちが生きている時代は、まったくその通りで、目立ったものが浮かび上がってこない時代なわけです。だから、いつもつまらない、いつも同じことばかり起きていて、どうやって生きていったらいいか分からない。あるいは、毎日が過ぎていくのが虚しい、というようになってしまうんです。

では、私たちは日本の、あるいは世界の歴史の中で、そんなにつまらない、それこそ「生きていてもしょうがない時代」を生きているのでしょうか。

いや、豊かで、楽しさを求めた究極の姿が、現代なはずです。

 

 

 

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院長 高橋龍太郎著書 『人生にはしなくてもいいことがいっぱいある』より抜粋

 

 

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投稿者: 医療法人社団こころの会 タカハシクリニック

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