院長ブログ

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2025.12.29更新

会社で失敗したことを上司に報告しなくちゃいけないときとか、「言わなきゃいいことをつい言ってしまって、大切な友人との関係がぎくしゃくしてしまっている」とかありますよね。何かハッキリと嫌なことがあって気持ちが晴れないということもあるし、特に大きな理由は思いあたらないけど、なんとなく漠然とした不安感の中で憂うつということもあると思います。

この憂うつを一瞬にして吹き飛ばすというのは、なかなか難しいけれど、すごく簡単でもあるんですね。

「憂うつをどうしたらいいですか?」と言うような人は、実は普段憂うつに慣れ親しんでいない人なんです。憂うつ慣れしていないから、憂うつの対処法が分からない。でも、こういう人のちょっとくらいの憂うつなら、そんなに時間がかからず必ず治ります。

 

もう一方、憂うつがいつも日常化している人は、ちょっとくらいの憂うつはそんなに憂うつじゃないわけ。「憂うつな状態」に慣れているから、憂うつの免疫ができているというんでしょうか。

もっと分かりやすくいうと、普段お腹をこわしやすい人が、海外旅行に行ってお腹をこわしても、それは特別ビックリすることじゃなくて、日本にいるときと同じように、またお腹こわした・・・と思うのと同じこと。

「憂うつ」に慣れていない人が、憂うつを怖がるわけ。だけど、憂うつが初めての人は必ずすぐ消えるんです。だから憂うつをそんなに怖がることはない。

最後に、感情にも、損益分岐点があることを忘れないで下さい。

うつにとらわれると、それが六、四の割合くらいで、たいしたうつでなくても、うつ一色になってしまう。でも、六、四くらいだったら、あと一か二、気持ちが明るいほう移動しただけで、今度は六、四で気持ちが明るいほうにどんでん返ししてしまう。うつから、明るい気持ちに変化させるのは、大変な努力のように見えるけど、ほんの一押しですむことなんです。これが感情の損益分岐点。うつといっても大したことないでしょう?

 

 

 

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院長 高橋龍太郎著書 『人生にはしなくてもいいことがいっぱいある』より抜粋

 

 

 

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投稿者: 医療法人社団こころの会 タカハシクリニック

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