パニック症(パニック障害)

panic disorder

 

~電車や映画館が苦手なのは、あなたの心が弱いからではありません~

パニック症とは

パニック症(パニック障害)は、突然の動悸や息苦しさ、めまい、震え、発汗などを伴う「パニック発作」が繰り返され、生活に支障をきたす疾患です。
強い不安感や「このまま死んでしまうのではないか」といった恐怖を感じることもあり、救急搬送されることもありますが、検査では身体的異常が見つからないケースがほとんどです。

周囲からは「異常がなくてよかった」と思われがちですが、ご本人は極度の不安に襲われており、症状への理解と共感がとても大切です。

また、発作が起きていない時でも「また起きるのではないか」という強い不安(予期不安)に悩まされることが多く、電車やエレベーター、映画館などの「自分でコントロールできず、逃げることのできない環境や状況」を避けるようになること(広場恐怖)もあります。

大田区・蒲田周辺で、こうした症状にお困りの方は、心療内科・精神科の専門医による診察をおすすめします。当院でもご相談を受け付けております。

 

パニック症の原因

パニック症の正確な原因は解明されていませんが、脳内の神経伝達物質(特にセロトニン)の働きの不均衡や、脳の偏桃体が過活動になることとの関係が指摘されています。
また、強いストレスや心理的な負荷、生活リズムの乱れ、身体的要因などが発症や悪化の背景にあることもあります。

女性に多くみられる傾向があり、家族に同様の症状を持つ方がいる場合は、そうでない方に比べて発症のリスクが高くなることが知られていますが、遺伝性疾患ではありません。

 

主な症状

以下のような症状が、突然繰り返し現れる場合は、パニック症の可能性があります。

  • ●息苦しさ(呼吸困難感)
  • ●胸の痛みや圧迫感
  • ●動悸・心拍の増加
  • ●めまい、ふらつき
  • ●手足の震え、冷や汗
  • ●吐き気や腹部の不快感
  • ●身体が浮くような感覚
  • ●「このまま死んでしまうのではないか」と感じる強い不安
  • ●「また発作が起きたらどうしよう」という不安感(予期不安)
 

予期不安と広場恐怖

発作が起きていない時でも、「また発作が起きたらどうしよう」という不安が日常生活に影響を与えることがあります。これを「予期不安」と呼びます。

この不安が強まると、発作を経験した場所や状況を避けるようになり、次第に外出が困難になる場合もあります。このような状態は「広場恐怖」と呼ばれ、早期の対処が必要です。

当院は、蒲田駅からアクセスしやすく、大田区エリアでこうした不安症状に対して丁寧に対応しております。

 

検査と診断

当院では、医師による問診を中心に診断を行います。必要に応じて、血液検査などを通じて身体疾患の有無も確認し、的確な評価に努めています。

 

治療について

パニック症の治療は、薬物療法と心理療法(主に認知行動療法)を併用するのが一般的です。

薬物療法

抗うつ薬(SSRIなど)や抗不安薬を使用して、不安や発作を抑える治療を行います。服薬の内容や量は、症状の程度に応じて医師が丁寧に調整します。

心理療法(認知行動療法)

発作を維持する考え方、感情、身体感覚の悪循環を見直し、安心できる行動パターンを一緒に見つけていくアプローチです。当院では医師と心理士が連携しながら、治療を進めています。

 

ご相談ください

    パニック症は適切な治療で改善が期待できる病気です。
    大田区・蒲田エリアで、急な発作や不安感、外出困難などでお悩みの方は、どうぞお気軽にご相談ください。
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